プロが注目するデザインアイテム照明編②/バルセロナとバレンシア

プロが注目するスペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明

話は前後しますが、3月に2週間スペインのバルセロナとバレンシアに行ってきました。フェイスブックで散々タイムラインにアップしましたが、改めてスペインで気付いたことを3回に分けて紹介します。

期間中バルセロナとバレンシアの街中を隅々まで歩きつくしたのですが、色んな所で使われていて気になった照明が、Santa&ColeのCirioとEstadioです(Santa&Coleを紹介したミラノサローネのブースについては、以下の記事をご参照お願いいたします)。

スペインを代表するモダン&コンテンポラリー家具・照明メーカーSanta&Cole

CirioはAntoni Arolaというデザイナーがデザインした照明で、共通のLEDモジュールと筒状のセードを使用して単体でもユニットでも使用することのできるシステム照明です。特にラウンドタイプの多灯展開が大迫力です。

筒状のセードは2010年の発表当初はガリシア地方の陶器メーカーと協力して、当時開発したばかりのHEADHATというLEDモジュールの光が最大限美しく透過するように素材の調合と薄さを何度も何度も調整して出来上がったと聞きました。その後同じサイズおよび形状の乳白ガラスや真鍮タイプも追加されました。

Estadioはスペインデザイン界の重鎮Miguel Milaが1992年のバルセロナオリンピックのメイン会場のためにデザインした鉄のたたきのフレームと肉厚なガラスブロックの板を組み合わせた巨大なサスペンション照明を同社が2002年に商品化したもので、ガラスブロックを透過する光の美しさが際立った圧巻の照明です。

スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
Antoni ArolaがデザインしたCirioのシャンデリアタイプ
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
バルセロナで一番の大通りグラシア通り沿いの高級ホテルのエントランスで使用されていました
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
バレンシア市内で見かけたCirio
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
単体を仮設で組み上げたフレームに多数取り付けていました、CONVENT CARMENという使われなくなった修道院の跡地を高級ホテルにコンバートする計画のプレイベントに使用されていました
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
Santa&Coleが使われなくなった女学校を500エーカーの山ごと買い取った本社内の礼拝堂に設置したCirio Roundラージ、ミディアム、スモールのコンビネーション
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
バルセロナ市内のCASA BONAYに設置された真鍮タイプのCirio Roundミディアムとスモールのコンビネーション
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのCirio
カウンター上には同じくCirio Linea 5モジュールの3連結も見られます
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのEstadio
こちらはCASA BONAYのエントランスに設置されたEstadio
スペインのバルセロナとバレンシアでよく見かけた照明、Santa&ColeのEstadio
鉄のフレームの外側と内側に細長い肉厚のガラスブロックがはめ込まれていて、透過する光がとても美しいです

今後の日本での導入に期待

この2シリーズは日本では未だ納品実績がないそうです。何度もスペックされては立ち消えになるか、国内のメーカーが似て非なるものを特注で作ってしまうからだそうです。一刻も早く日本の現場に納品することを目指しています!

なお、CirioもEstadioも日本での導入は可能ですので、ご入用の際はケーイーアイデザインまでご用命よろしくお願いいたします。

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