プロが注目するデザインアイテム展示会編⑦/ピエール・ジャンヌレの家具

プロが注目するピエール・ジャンヌレの完全復刻家具

東京のAXISビル3FのIMAギャラリーにて11月29日からスタートしたピエール・ジャンヌレの家具とアートのある暮らしを拝見させてもらいました。

建築界の巨匠ル・コルビュジエのパートナーであったピエール・ジャンヌレがインドのチャンディガールの都市計画のために製作した多くの家具シリーズを再生産するためのプロジェクト・チャンディガールによって、オリジナルの図面を基にして、築100年以上の古材のチークを使い、様々な専門職人の集団であるファントム・ハンズによって一台一台手作業によって作り出される、ある意味サイズや部材のディテール、角度等がまちまちのオリジナルよりもオリジナルらしいピエール・ジャンヌレの復刻作品の展示会です。

さらに展示している復刻作品の凄さもさることながら、展示構成自体の意識の高さが際立っています。全体構成は数々の展示会で定評のあるスタイリストの川合将人さん、家具と共に展示空間を彩るアート作品群には若手実力派の安齋賢太さんやハタノワタルさん等々の作品群を使用し、照明は今回の展示空間との親和性抜群のイサムノグチやインゴマウラーのレア作品をあわせ、すべてに置いて隙のないハイレベルな展示空間となっており、作品と空間両方の観察で時間の過ぎるを忘れてしまう素晴らしい内容でした!

ピエール・ジャンヌレとプロジェクト・チャンディガールの詳細は次のリンクを読んでみてください、目から鱗の超絶内容です

ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
V-leg Office Chairのコーナー
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
フランス製のアンティークスタンドと
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
製作風景の写真をとてもセンスの良い特製什器でディスプレイ
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
Cross Easy ChairとUpholstered Easy Armchairのコーナー、照明はピーター・アイビー
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
X-leg Office ChairとLinen Basket、チーク端材を使ったファントム・ハンズのパーティション
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展 、Armless Dining Chairのコーナー
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
Armless Dining Chair、安齋賢太さんの作品もインパクト強いです!
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
Armless Lounge Chair、ジャンヌレの家具と親和性の高いセンターテーブルとシェルフもファントム・ハンズ製
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
Easy Armchairが作り出す繊細で美しい影
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
機能性豊かなシェルフ
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
繊細でとても美しいです
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
Library Chairと17世紀のオランダのアンティークフォールディングテーブル
ピエールジャンヌレの家具とアートのある暮らし展
籐の座面から映し出される絶妙な影が魅力的です

オリジナルよりもオリジナルに忠実なピエールジャンヌレの復刻家具

チャンディガールの為に作られた多くの家具が、インドの伝統工芸と未成熟な大量生産能力を考えて現地のインド人達に好きなように作らせたため、オリジナルのドローイングからは精度がかけ離れています。

今回の復刻版はチークの古材やインドの伝統的な製法に拘った手作り生産でありながら、ピエールジャンヌレのドローイングに忠実に従って生産しているので、ある意味オリジナルよりもオリジナルに近いと言えるでしょう!

12月8日まで開催しています。とても素晴らしい魅力のある展示ですので、関東在住の方々、この時期東京に行かれる方々は絶対訪問必至です、よろしくお願いいたします!

素晴らしいピエールジャンヌレの家具をご用命の際はケーイーアイデザインまでお願いいたします。

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