建築好きの名建築訪問記
先日出張の際、21_21 DESIGN SIGHTに寄ってきました。実はこれが初めての訪問、建築設計は安藤忠雄建築研究所、外から見ると一階建の平屋が2棟に分かれて連結しているような意外な外観、でも中に入ると地下に巨大な空間が拡がる面白い構造です。
ちょうどデザイナー達の原画展という展示会が開催されており、そちらの案内が届いていたので拝見しました。デザインに少しでも興味がある人なら興味深く楽しめる素敵な展示会ですが、正直そちらより気になったのは安藤建築の方でした。
細部の拘りが凄すぎる
今回一際びっくりしたのは足下を照らす照明の施工の拘りです。採用されているのはドイツBEGA社の足下灯、安藤忠雄建築ではしょっちゅう使用されているアーキテクチャー照明ブランドですが、今回の足下灯も直線構成でシンプルで無駄のないBEGAらしい秀逸な照明です。
驚いたのは、厚さ10mm前後の出の分だけコンクリート打ちっぱなしの壁面を後退させてフレームと壁面をぴったり面一にしていること、しかも後退している大きさはほぼフレームの大きさとジャストサイズです。
通常はコンクリートを流し込む際に本体と同じ大きさの捨てボックスをいれて一緒に流し込み、固まってから本体をいれ、その本体にフレームを取り付けるのでフレームの厚さ分壁面から突き出てしまうのを嫌ってフレームの型枠も別に用意して捨てボックスとセットにしてコンクリートを流し込んだのでしょう、こんなことを指示されたら手間暇が余計にかかりすぎて施工業社はたまったもんじゃありません!
安藤建築の真骨頂
おそらく来場者のほぼ誰も目に留めないであろう箇所にまで目を光らせて拘りを形にするところがいつもながら痺れます👍
コメントを残す