プロが選ぶフロアランプ十選
前回はテーブルランプ十選を紹介しました。今回は僕がベストと思うフロアランプを10ピックアップして順位付けしたいと思います。
選定基準は前回と同じく、デザイン、ストーリー性、テクノロジー、機能性、シンプルさ、それにプラスして省スペース性です。
10位、Louis Poulsen PH3/2 Floor by Poul Henningsen
三重構造のセードのおかげでグレアフリーの配光が優れています。ガラスのセードタイプは光が透過してなお心地良いです。背が高くないのでソファ横で長時間使用しても圧迫感ありません。
9位、FLOS CAPTAIN FLINT by Michael Anastassiades
ヘッドが45度間隔で自在に回転できるので、直接光としても間接光としても自在に使い分けできます。金属製の本体と大理石のベースという異種素材の組み合わせも上手く調和しています。
8位、NUURA BLOSSI FLOOR by Sofie Refer
2017年創業スタートのデンマークの新しいブランドです。セードトップに仕込んだフラットなLEDモジュールからの光が下部のプレートに反射し、湾曲したクリアのガラスセード全体を通して快適な光を全周に拡散します。1200mmという高さもちょうど良い寸法です。
7位、FLOS STYLOS by Achille Castiglioni
高さ2メートルの大型フロアランプ、上部と下部に2種類の適切な電球を設定し、光の柱としてハイパワーの明るさとインテリア性を空間に提供してくれます。ディファーザーの直径が170mmしかないので、省スペース性も抜群に良いです。
6位、FLOS PAPILLONA by Tobia Scarpa
1975年の古い作品です。背が高くてスリムなので限られた場所での使用が可能です。アッパーの両口ハロゲン球は意匠性抜群のプリズムガラスのおかげでグレアを軽減しています。圧倒的な光量のおかげで空間のコーナーから天井面を洗うように大スペースに光を提供します。
5位、FLOS ARCHIMOON SOFT F/T by Philippe Starck
デスクランプの本体とデスクをドッキングさせたフロアランプです。高さ、デスク天板のサイズ、全体のバランス、全て見事に収まっています。残念ながらかなり以前に生産は終了して、もう手に入れることはできません。
4位、pallucco TUBE by Christian Deuber
以前蛍光灯バージョンで出ていました。今はLEDに替わっています。背の高いチューブと極小ベースがアンバランスなほど不釣り合いで、それが見事に調和したユニークデザインです。ベース根元を起点にして角度限定でチューブを回転させるギミック性も良いです。
3位、FLOS LUXMASTER F by Jasper Morrison
宇宙船のような二重構造のヘッドが極細ステムを上下し、縦横方向全周回転することが可能です。省スペース性にも優れ、直接光にも間接光にも使い分けできます。ヘッドの上下動を支えているように見せたカールコードや特殊な亜鉛塗装もユニークな意匠性を際立たせています。
2位、SANTA & COLE TMM by Miguel Milá
簡単に組立てできる木製のベースとステム、手で軽く絞るだけでセードを上下動できるシンプルでエレガントなフロアランプです。限られたスペースでの使用が可能です。見た目の大きさからは想像できないほど梱包がコンパクトです。そして僕がフロアランプの1位に選んだのが、
1位、FLOS SUPERLOON by Jasper Morrison
1位はJasper MorrisonがデザインしたFLOSのSUPERLOONです。
厚さ僅か18mm、直径750mmというフラットパネルから発光されるEDGE LIGHTINGの光は大光量で調光可能、色温度が明るさにシンクロして自動的に調整するという、最新技術の塊です。さらに縦軸と横軸360度全方位をスムーズな動きで隈なく照らすことが可能です。非常に巨大ではありますが、脚部もヘッドの厚さに合わせて18mmしかないので接地面は極小で済みます。
フロアランプは省スペースで大光量がポイント
フロアランプで重要なのは意匠性にプラスして省スペースで大光量という点が評価ポイントでした。
その反面背の低いソファ横で長時間使用することを考えた寛ぎのフロアランプでは目線に近いところに光源があるので明るさは抑えたものの方が好ましいです。
次回は輸入照明の華、サスペンションランプを紹介します。
なお、ここに挙げた全ての照明は弊社で販売可能ですので、ご用命の際はケーイーアイデザインまでお願いいたします。
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