建築好きの名建築訪問、ひとともりさんによるHAREM東京中目黒ショールーム
前回はロースタイルソファブランドHAREMの東京中目黒ショールームと、展示している商品の紹介をしました(ブログはこちらをご参照ください)。
今回はショールームの内装デザインを紹介いたします。
内装設計デザインはひとともり長坂さんです(ひとともりさんを紹介した過去ブログはこちらをご参照ください)。
RC造りの地下空間に木とカーペットとロースタイルソファを組み合わせた優しくてスタイリッシュな内装
建物は一部テナント貸しをしているRC造りのこじんまりとした集合住宅のようです(1階はフレンチのパン屋さんが入っています)。
HAREM東京中目黒ショールームはその地下1階の全フロアを活用しているので、他のフロアと違って物理的にかなり広いのですが、エントランスを入ってすぐ感じた事は、実際の広さ以上に広く感じる、そして明るいということです。
建築や内装デザインに関してはど素人ですので、以下感じたことを好きなように書き散らかしていきますが、とても広くて明るい、華美な装飾はないがスタイリッシュな内装デザインです。
なぜこんなに広く感じるのか観察していくと、エントランス入ってすぐ、ドライエリアまで繋がる導線の天井に杉のルーバーを貼ることで奥に導いていく効果があります。
そして壁全面に1100mmの高さで見切りをつけ、その見切りを壁全体に張り巡らしているのでどんどん空間の奥行きが深く深く広がっていきます
この見切りの上下は同じ色で統一していますが、下側を漆喰仕上げにしているので歩いてショールーム内を回って見る時と、実際に座って見る時の印象が変化してよりロースタイルソファの効用を強く印象づけるという心憎い配慮をされています。
明るさについてですが、地下で外光はエントランスと小さなドライエリアからしか入ってこないにも関わらずどうしてこんなに明るいのかな?と見ていたら、間仕切りが縦方向の木のルーバー以外は基本オープンなので外光と照明による光がショールーム内全てにむらなく均一に拡がるようになっています。
また、ドライエリアの窓に取り付けている薄いカーテンが外光を充分通すだけでなく、同じ生地を上半分だけ2枚重ねにしているので充分な採光を維持しながらユニークな印象を与えています(このfabricscapeさんの生地の上半分の生地の下端は壁の見切りの高さとぴったり統一されています‼︎)
最後に奥のお客様との打ち合わせスペースとなっているカーペットエリアの一部は床を掘り下げてミニキッチンと特注デスクを設置していて、床上に座ってご相談されるお客様と常に同じ目線の高さでお話しできるように配慮されています。
ユーザーの要望に寄り添い、考え抜かれた思いやりに満ちた内装デザイン
今回で3回目の訪問となりますが、お世辞抜きでいつまでも居たくなる優しく素敵なショールームだと思います。
展示している商品の魅力はもちろんですが、ユーザー視点に立って考え抜かれた内装デザイン設計のおかげで一層ショールームとしての魅力が増していると思います。
オープンして4年ですが、スタッフさん達が高いモチベーションでオープン当初からの高いレベルをキープし、さらに改良を加えてより良いショールームにしていこうという意欲が伝わってきます
今回はひとともりさんホームページの以下の竣工事例も大いに活用させていただきました。併せて参考にしていただくとこのショールームの魅力がより良く伝わるはずです。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
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