プロが注目するデザインアイテム照明編59/ROMEO OUTDOOR C1/W1 GRI

FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck

プロが注目するFLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 GRI by Philippe Starck

しばらく照明の紹介に時間が空いてしまいましたが、また再開します。

今回紹介するのは誰もが知っているフランス人のデザイナーPhilippe StarckがデザインしたFLOSのROMEO OUTDOOR C1/W1です。

屋外使用を目的にデザインされたスタイリッシュなシリーズです。

パイプ吊りのシーリングタイプと、ウォールタイプがあります。

特にアクリルのグレーセードタイプが秀逸です。

共通の本体を使って様々な色や素材のセードを組み合わせているので、かなり多くのバリエーションがあるのですが、僕が最も注目しているのが廃盤となったアクリルのグレーセードタイプです。

スタルクがデザインしたROMEOシリーズやKTRIBEシリーズのように山型のアウターセードとコーン状のインナーセードという構成は同じです。

しかし他のシリーズがインナーセードの形が薄らと表面に浮かび上がってくるのに対し、アクリルのグレーセードタイプは点灯していない時は濃いグレー一色で、点灯すると上半分が乳白色に変化し、下半分は濃淡のグレーで下端に行くほど色が濃くなります。

周囲への光りの反射も、アウターセードの山型の形状に合わせて山型に拡がるのではなく、セード下段の直線ラインに合わせてピッシリと水平方向に伸びています。

そのような特殊な光りの効果が得られる理由としては、①アウターセードをグレーの層と乳白の層の二重貼りにしているので外側への光りの拡散をファジーにする②防水の観点からセードトップを金属プレートで覆っているので他のシリーズと違って光りが上部に抜けず下方向にリバウンドするので上半分に光溜まりができる、の2点が挙げられます。

このような光の効果を計算に入れて照明デザインをしているとすると、デザイナー及びメーカーの力量は恐るべきものです!

FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck
テーブルスタンドのKTRIBEと較べると光の透け方が特殊です
FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck
なんとも言えない美しい発色です
FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck
日が高いうちは発色の仕方が弱いですが、それでも美しいです
FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck
そして暗くなると薄墨をひいたような上品で美しい色合いに変わります
FLOS ROMEO OUTDOOR C1/W1 by Philippe Starck
他のセードとは明らかに異なる光の効果を発揮します

短命に終わった傑作照明

やはりこちらも短命に終わり、早々に生産中止となってしまいましたが、未だに他にはない素晴らしい傑作屋外照明と思っています。

当然外で使えるということは中でも使えます、屋内用に使用しても文句なしに美しいです。

本国では生産終了してしまいましたが、日本国内には相当数の在庫がありますのでご安心ください、まだ暫くは対応可能です。

本品をご用命の際はケーイーアイデザインまでどうぞ!

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