プロが注目するFLOS OK by K.GrcicとPARENTESI by A.Castiglioniの比較
FLOSのPARENTESIは1971年にPio Manzuのアイデアを基にしてAchille Castiglioniにらよってデザインされました。
OKはPARENTESIのオマージュとして2014年にリデザインされました。
両方ともデザイン界最高峰のコンパッソドーロを受賞している名作です。
しかし日本のマーケットだけで見ると、未だに本家のPARENTESIの人気が現代版のOKを凌駕しています。
部品点数の違いによる価格差が大きな原因
これは主に両者の価格差が原因だと思います。
デザインで比較すると、PARENTESIはデザインされた時代を反映してインダスリトリアル感があります。
OKは最新のLED技術を活用してフラットでスッキリしたピュアな印象を受けます。
人それぞれの好みによってどちらが好みか変わるとは思いますが、僕個人の意見ではOKの方が優れていると思います。
しかし問題は両者の価格差にあります。
PARENTESIは販売されてから約50年経過しましたが、さほど大きな価格アップもなく未だにお求めやすい価格を維持しています。
一方のOKは、発売当初で既に倍の価格差があり、さらに年々の値上げ幅がPARENTESIより大きいため今では2.5倍の価格差がついています。
これはひとえに両者の部品点数の違いにあると思います。
PARENTESIは至って良く考えられていて、部品点数は10点以下、しかも複雑な構造の部品は一切なく、とてもコストを抑えやすい仕組みです。
それに対してOKは、最新のLED技術を使用している点でハンディを背負っているにもかかわらず、この照明のキモであるワイヤーの上下動の仕組みが、PARENTESIでは折れ曲がったパイプの摩擦のみに対し、OKは夥しい数の小型滑車を使用しているので見えないところでも多くの部品点数を必要としています。
やはりAchille Castiglioniは偉大です
PARENTESIもOKもとても優れたデザインと機能性をもつ素晴らしい照明だと思います。
しかしPARENTESIはこの先も比較的緩やかな価格上昇で収まって適度な価格帯を維持し、タイムレスデザインとして末長く残っていくのに対し、OKは激しい価格上昇に苦しんで値頃感を失った時点で消えていくと思われます。
やはりAchille Castiglioniは偉大です‼️
コメントを残す