プロが注目するArtemideのSHOGUN TAVOLO、再掲
これまで信じられないほど色んな種類の照明を見てきました。特にヨーロッパ製の意匠照明に関して言えば驚くほど多くのタイプを見てきました。
そんな中でも強烈に記憶に残っているものの一つに、スイス人の建築家Mario BottaがデザインしたArtemideのSHOGUN TAVOLOが挙げられます(SHOGUN TAVOLOに関する過去ブログは以下をご参照ください)。
今回幸運にもこのSHOGUN TAVOLOを手に入れることができましたので、実際に取り付けて観察した詳細をお伝えします。
2枚の可動式メッシュセードとクリア電球の組み合わせで美しい陰影が現れる大型のテーブルランプ
中世の騎士の甲冑を思わせる2枚のメッシュ状の可動式セードとクリア電球を組み合わせることで、周囲に美しい光の陰影を多彩に写し込むことができます。
また、ベースはミラノ市内の共同墓地Cimitero Monumentaleを彷彿とさせる大胆な白と黒のリングの組み合わせにより、徹底してモノトーンの色彩です。
この徹底したモノトーンが、退廃的な死臭漂うデザインと、照明としての美しさを際立たせることで見る者全てに強烈なインパクトを与えています。
強烈な個性で見る者全ての記憶に残る唯一無二の照明
前にも書きましたが、70〜80年代の巨匠達による作品はマスターピースとしての存在感が半端ではありません。
ビジネス的な成功云々という物差しを取り払って、純粋なデザインとしての価値を見直した時、その凄さが一層際立って感じられます。
グローバル化と効率的なマスプロダクションがデザイン界を席巻した90年代以降の現代に至るまで、このような傑作照明を見たことがありません。
今実際に見て心震わされる数少ない偉大な照明の一つです!
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