プロが注目するドイツLimburg社のキノコ型のサテンオパールガラステーブルランプ
大阪の北浜にレトロな近代建築の高麗橋野村ビルディングがあります。
その1階にサンマルクカフェが入っています。
そのサンマルクカフェの店内奥の方に丸い大きな円卓があり、その円卓の中心にドイツL imburg社製の大きなキノコ型のガラステーブルランプが置いてあります。
Limburg社は以前ヤマギワの主要ブランドとして日本でも大々的に展開されていた有名照明ブランドで、1000年以上の歴史を持つガラス成分の配合技術とガラス職人の高度なクラフツマンシップが融合された三層構造の吹きガラスは発光効率が極限まで高く、まるでガラス自体が発光光源であるかのような光の芸術のような照明を多数発表していました。
多くの仕上げの中でも特にサテンオパール仕上げは秀逸で、今回紹介するテーブルランプはそのサテンオパール仕上げの大きな照明です。
このタイプは合計4サイズあり、一番小さなもので直径170mm、このサンマルクカフェに置いているタイプは一番大きなサイズのもので直径440mmもあります。
現在販売はしておりませんが、プロパーで扱っていた時の標準搭載電球はなんと200Wの白熱球で、この大光量の白熱球が点灯した時の白いガラスの発光体は鳥肌が立つほど美しかったことを今でも良く覚えています。
残念ながらサンマルクカフェでは低光量のLED電球に置き換えているため全く美しくはありませんが、このような複雑な形状のガラスを均一な厚みを保ちながら一気に吹き上げる吹きガラス職人の高度な技術の結晶を拝むことができ、それだけでもここでお茶をする価値は充分すぎるほどあります、この巨大なガラスが一体ものであることに驚嘆させられます!
LED技術の急速な進歩と白熱電球の生産中止で命運が尽きる⁈
残念ながら現在はヤマギワでは販売していません。
世界のリーディングエクステリア照明メーカーBEGAとベルギーのBOOM社の兄弟会社で(いずれもヤマギワで販売中)、少し前に聞いた話ではこの2社にエクステリア照明用のガラスを提供し続けているらしいです。
元々白熱電球から発する光を極限まで美しく発光するこを追求していた照明ブランドなので、LED技術が大方の予想を遥かに上回るスピードで急速に進歩し、とどめに白熱電球とハロゲン電球の生産を法律で禁止されてしまっては、室内用デザイン照明ブランドとしての命運はその時、尽きてしまったのでしょう⁈
度を超えたエコロジー政策の弊害のせいでこのような素晴らしい照明ブランドが表舞台から姿を消したことはとても残念です。もう一度大光量白熱電球を発光させたLimburg社の照明が見てみたいです!
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