プロが注目するLucellino NT by Ingo Maurer
輸入照明十選からの紹介、前回はテーブルランプ部門第9位のKELVIN EDGEを紹介しました。
今回はシーリング・ウォールランプ部門第9位のLucellino NTを紹介します。
デザイナーは巨匠、故Ingo Maurerです。
ローボルト専用ハロゲン球を使った羽の生えた電球型ウォールランプ
ローボルトのハロゲン球をシリカ電球型のフロスト処理されたガラスカバーで覆い、そらに羽を付けた専用のハロゲン電球を使用しています。
また、フランジ内にビルトインされたトランスもこの器具のために一から開発されたものを使用しています。
さらに同じ電球を使用してシャンデリアタイプやスタンドランプタイプなど幅広いバリエーション展開をしています。
電球もトランスも全て新規開発
何故このような特殊な電球やトランスを開発してまでローボルトに拘ったのでしょうか?
それは、電球の形をした天使が色んな方向に飛んでいく様を表現するために、コードがフレキシブルで細いことがデザイン上の絶対条件だったからです。
LEDが存在しなかった当時、電源コードを究極に細くするにはトランスで変圧するローボルトにする必要があり、さらに二芯のうちの片方はフレキシブルさをキープするためワイヤーを剥き出しにしています。
上質の光に対する飽くなき追求
「光の詩人」と称えられるだけに、上質の光に対する飽くなき追求は凄まじいです。
光とデザインをコンセプトし、既製でなければ新規に作ってしまう、常人では出来ないことです。
そして形になったデザインのバランスがこれまた見事です。
巨匠の面目躍如の一品です!
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