プロが注目する巨匠Achille CastiglioniがデザインしたFLOSのシーリングライトMONI
シーリングライト続きでもう一点、別のシーリングライトを紹介します。
巨匠Achille CastiglioniがデザインしたMONIです。
長女Monicaさんの名前からネーミングしています。
1975年のデザインで、LEDではなくKTクリプトン球が使われています。
セードの奥に隠れた本体をグリッド構造にして放熱処理しているだけでなくグリッドから漏れる光と陰が天井いっぱいに放射状に広がるのでとても美しい視覚的効果があります。
センターにはフロストガラスがのっかっていて半間接光が直下に淡い光を拡散させています。
照明の構造と光の本質を知り尽くしたCastiglioniらしい作品です。
ビジネス的には成功していない秀作
とても美しく機能的なシーリングライトですが、ビジネス的にはあまり成功していません。
理由としては、昨日も軽く触れましたが天井の高い欧米ではこの種シーリングライトのスタイルが主流ではないことが挙げられます。
そして日本であまり普及しない理由としては、光量が不足していることです。
これも昨日軽く触れましたが日本では薄型大光量のシーリングライトが求められます。そもそも日本のように一基の照明だけで煌々とした明るさを求める考えがない欧米ではこれくらいの明るさが適度なのです。
巨匠の傑作作品ですので40年以上販売継続していますが、残念ながら恐らく近いうち生産中止になると思われます。
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